Home > ご提供するIT機能とサービス一覧 > 遠隔地のLANの相互接続


3.その他

 1)遠隔地のLANの相互接続(本社―支社間でのLANの接続)

 2.IP v6 (アイピーヴィ6: Internet Protocol version 6)という次期規格
2007年2月7日

1. IP アドレス(Internet Protocol Address)と呼ばれる識別番号
 インターネットやイントラネット等のネットワークに接続されたコンピュータや通信機器1台1台に割り振られたIP アドレス(Internet Protocol Address)と呼ばれる識別番号があります。インターネット上ではこの数値に重複が無い様に、割り当て管理は各国のNIC(Network Information Center)が担当しています。コンピュータや通信機器の急激な増加から、IPアドレスが不足する危惧から、IP v6 (アイピーヴィ6: Internet Protocol version 6)という次期規格が開発され、徐々に普及が図られつつあります。

 IPv6ではアドレスが現行の32 ビット(Bit)から128 ビット(Bit)へ拡張されます。現行のIPアドレスが32ビットなのは、2の32乗、つまり約40億個のアドレス数が用意されている訳です。40億と云うとかなり多く感じますが、世界中のコンピュータの全てにIPアドレスを与えるには既に不足気味です。最近ではPCやServerに代表されるコンピュータだけではなく、家電製品にもマイクロコンピュータ(Microcomputer)と呼ばれる、機能制御を目的に組み込まれた超小型のコンピュータに中央演算処理装置(CPU : Central Processing Unit或いはMPU : Micro Processing Unit)が内蔵されています。これらの家電製品にもIPアドレスを与えれば、ネットワークでの管理が可能になります。そこで十分なIPアドレスを提供する為に、32ビットから128ビットへのIPv6拡張をする運びになりました。

128ビットとは32ビットの4倍です。32ビットではおよそ40億個のIPアドレスが使用可能なのに対して、128ビットになると(40億×40億×40億×40億)個と、天文学的な個数のIPアドレスが提供されます。これだけIPアドレスがあれば世界中にあるコンピュータは勿論、世界中の中央演算処理装置(CPU : Central Processing Unit或いはMPU : Micro Processing Unit)が内蔵された家電製品や自動車或いは沢山の生産現場で使用される機器等全てにIPアドレスを与え、これらからネットワークへの接続が可能になるのです。

それだけでなくIPv6ではIP規格に認証やセキュリティ及びVPN機能が内包されました。その結果家電製品等を単にインターネットに接続するだけでなく、セキュリティの強化が実現し、インターネット経由で安全に制御出来る様になります。


主な特徴を纏めますと、下記の様になります。

1) 現在のIPv4規格より大量のIPアドレスが提供出来るようになります。
2) IPセキュリティではIPsecによるパケット自体の暗号化に、アドレスの自動生成(Plug&Play)並びに移動ホスト対応(mip6)が可能になります。
3) 情報家電、携帯小型端末(PDA)、携帯電話或いは高機能を誇るゲーム機器の接続にアドレス数制限の緩和がなされます。その結果、電子レンジがインターネットから調理Dataを取り込み目的の料理に適した加熱調理をしたり、冷蔵庫が外出中の家族の伝言を受け取り帰宅した家族を認識して受け取った伝言を話し出したりするなど、家電製品に新たな機能が加えられるでしょう。
4) IPヘッダの単純化により性能が改善されました。
5) 機能が更に拡張可能な構造に改善されました。





2. IP v6 (アイピーヴィ6: Internet Protocol version 6)移行後の機能
 すべてのCPU : Central Processing Unit或いはMPU : Micro Processing Unitにインターネットアドレスが付けられると、パソコン(PC)やサーバ(Server)などのコンピュータは勿論、マイクロコンピュータ(Microcomputer)が内蔵された自動車や家電製品同士が直接通信し合うようになります。

これ迄は例えば電子メール(Mail)では、インターネットアドレスが持てるのは、電子メールの送受信を専用に機能提供をしているメールサーバ(Mail Server)だけでした。各自が使用するPCは、自分の会社やインターネットへの接続サービスを提供しているプロバイダのメールサーバ(Mail Server)を介して電子メールを交換しています。貴方がある人に電子メールを送信したい場合には、契約プロバイダを通じてメールサーバ(Mail Server)宛に送信をします。貴方のメールサーバは、貴方が電子メールを送付したい宛先のメールサーバと通信をして、電子メールを相手のメールサーバに預けます。相手がPCで自分側のメールサーバに問い合わせた際に新規に届いた電子Mailがあれば、自分のPCにダウンロードをして電子メールを開き中身を読むのです。

メールサーバ(Mail Server)を介して電子メール(Mail)は、貴方が使用しているPCから相手が使用しているPCに渡ります。しかしPC同士で直接通信が可能であれば、もっと簡単な筈です。現在それが出来ないのは、各自のPCがインターネット上のアドレスを持っていないか、或いは決められた固定アドレスを持っていないからです。いわば住所不定の状態なので、宛先が必要な郵便は届かないのです。そこで私たちはメールサーバ(Mail Server)という郵便局にメール・アドレス(Mail Address)と呼ばれる私書箱を開設し、折に触れて私書箱の中を確認して、電子メール(Mail)を確認する生活をしているのです。

IPv6への移行が完了し、世界中のすべてのPCがインターネットアドレスを持てる様になれば、理論上はメールサーバ無しで直接メールのやり取りが出来る様になります。但し通信時点で相手のPCが起動していないと相互の通信は出来ません。そこで例えば携帯電話のようにバッテリで待ち受け状態を維持する等の機能を整えて、例えPCの使用者が不在でもPC同士の連絡が可能な様に工夫するでしょう。

余談ですが、殆どの一般家庭には冷蔵庫という、24時間電気が通じて休み無く稼働している機械があります。また冷蔵庫には壁面がありますから、大きな表示板や操作盤を設置出来る利点があります。そこでメール送受信とインターネット検索は勿論、家族への伝言や地域社会での連絡や伝言板機能など様々な機能を持たせようとの考えが先行し、実際に試みが進んでいるそうです。

ところですべての携帯電話にインターネットアドレスを持たせてIP電話にすれば、通信会社(キャリア)に関係なく世界中何処に架けても通話料が無料だとか、或いは固定料金で通話し放題になるとも考えられています。これは近い将来実現するかも知れません。

自宅の家電にノートPCや携帯電話で接続して、例えば帰宅時間に合わせて電子レンジで料理を温めておくとか、風呂にお湯を入れる等の使い方が出来るようになります。ところが現行では社内や家庭のLANにあるPCはインターネットアドレスを持っていないのが普通なので、インターネットとLANを繋ぐルータ等でアドレスを変換するなどの仕掛けが必要です。勿論、外からアクセスされるのでセキュリティへの配慮も必要です。これがIPv6では全てのLAN上のサーバやPC或いは家電製品にインターネットアドレスを与えてインターネットからのアクセスを可能にしながら、不正アクセスに対するセキュリティ機能も提供されるようになります。

これらの機能が安全に実現する為には、今よりずっとインターネット全体の速度や帯域幅等が拡張されなければなりません。また現行のIPv4とIPv6では互換性がないので、すぐに移行が進まないという大きな問題があります。IPv6をサポートしていればIPv4の機器とも通信が出来るという上位互換機能があれば、移行は容易だったかも知れません。

インターネットに中心が無いのは、インターネットたる特性です。ところがこの中央集権的に権力者がいて「移行しろ」と命令が出来る訳ではないインターネットの特性が、IPv4からIPv6への移行が却って速やかに進まない理由にもなっています。またインターネットとその技術がアメリカで発生した経緯から、アメリカでは既に多数のIPアドレスを確保している為に、IPアドレスの枯渇に対しては危機感が薄い模様です。一方でIPアドレスの枯渇に対しては、日本を始めアジア各国、特に経済成長が著しい中国で危機感が強く、加えてIPv6の技術開発では日本の貢献度が高いのも、IPアドレスの枯渇に対する危機感に差があるからかも知れません。







この件でのお問い合わせは、弊社の担当者にご連絡を下さるか、
こちらのお問い合わせフォームをご利用下さい。


Copyright© D-EYE All Rights Reserved.