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3.その他

 3)オープン化時代の到来と対処

 7.会計データ(Data)や書類の電子化と留意点
2007年3月1日

1. 会計データ(Data)や書類の電子化
 電話とファクシミリ及び郵送手段しかない時代の会計Dataや書類を受け渡し方法と、現在のインターネットと通じたDataの受け渡し手段を比べれば、電子化が進んだ処理の方が圧倒的に迅速で効率的なのは間違いがありません。


嘗てはDataをフロッピーディスク(FD)やCDに保存して、それを郵便や宅急便で送付手続をするのが普通の手続でした。その場合担当者が顧客先を訪問してDataをお届けしない限り、データ(Data)の到着は早くても翌日以降です。その上FDやCDに保存をして送付手続をとりますのでFDやCD等媒体(メディア)の実費と送付運賃に、何よりも一連の処理をする為の手間暇が掛かります。


迅速な報告を図るには、様々な書類を電話回線でファクシミリ送信する手段があります。資料を一枚一枚ファクシミリ送信する手間暇と、大量の書類を送付すればそれに伴う通信費が掛かります。しかもファクシミリで受信した紙媒体に表示された内容ですから、データ(Data)としてソフトに取り込んでその場で処理が出来る訳ではありません。しかし現在ではインターネットを通じてデータ(Data)そのものの遣り取りが可能です。従って現在は短時間で且つ通信費も殆ど掛からずにデータ(Data)の受け渡しが行われています。この連絡業務に於ける効率の向上は、弊社の様なデータ(Data)処理を専門にする仕事運びに大きな変化と効果がありました。


最近は興味深い文書処理機能を提供するソフトウェアも充実しています。これ迄は計算ソフトのExcelやワープロのWord或いはスキャニングした書類をPDF形式に処理をしたファイルを混在し保存する必要がありました。最近の書類管理ソフトでは、これらのファイルを同一形式で一括管理が可能になる機能が提供されています。この様なソフトウェアを利用し顧客毎に電子化されたファイルを纏めて保存すれば、効率的な保存の他に、作業に必要なデータ(Data)の検索が容易に出来る様になります。必要な検索がPCで迅速に出来るデータ(Data)の電子化は、作業効率の向上には不可欠な条件です。


一方で書籍や紙類では、求める情報が記載されている場所に当たりが付けられなければ、果ては一枚一枚頁を繰って探し出さなければなりません。この手間は苦痛に満ちた地道な作業で本当に大変です。また電子データ(Data)はハードディスク(HD)等の小さな機器に大容量の保存が可能なので余り場所を取りません。しかし書類や書籍ではそうは行きません。高い家賃を支払い維持している事務所に、書類や書籍がうずたかく積まれた儘殆ど利用されない様子もよく見受けられます。書類が占領する事務所の広さを家賃換算で計算したら、知らず知らずのうちに年間どれ位費用を無駄にしているのかを金額で把握出来ます。電子化を進めれば不必要な書類や書籍を手元に備えている必要が無くなります。その結果気付かないうちに毎年無駄に支払っている「見えない費用」が削減され、間違いなく経営効率が上がります。



2. 電子化の落とし穴
 では様々なデータ(Data)を始め、あらゆる情報の電子化が、業務処理の全てを解決する万能の方法であるかと云うと、決してそうではありません。


先ず電子データ(Data)が恒久的な保存に適しているかは大いなる疑問です。一度電子化された電子データ(Data)は未来永劫保存されるが如くのイメージがあります。しかし皮肉にも電子化されたデータ(Data)を保存したCDやDVD等の媒体(メディア)が、未来永劫読み出し可能な状態を保つ保証は全くありません。それどころかCDやDVD等の媒体(メディア)が10年以内に劣化して使用不能になる危険性さえ巷間では云われています。勿論、PCに内蔵や外付けされデータ(Data)保存に使用されているハードディスク等の機器類が、数百年も保つ筈がありません。一方で紙類ならば1000年以上前の古文書が現代に伝わっているのを思い浮かべるだけで十分でしょう。


更に厄介なのは、サーバやPCに使用されるOSが変わる度に、電子データ(Data)もそれに合わせて変換を強いられる事です。Windows95から始まったMicrosoftのPC用のOSもXPに至り、5年振りにVistaが登場しました。Apple社のマッキントッシュに使用されているOSも変遷を繰り返しています。Windows95や98で再生が可能なデータ(Data)やソフトも流石にVistaでは互換性が保てず稼働しないでしょう。もしWindows95や98の環境で再生や処理が可能な会計データ(Data)と会計ソフトを使用したいのであれば、Windows95や98の環境を備えた機器とソフトウェアを何時迄も一緒に残さなければなりません。


電子データ(Data)の複製が容易な特長は、極めて便利であると共に、昨今マスコミを賑わす企業や公共団体からの顧客データ(Data)流出や盗難事件の頻発が示す通り、セキュリティの観点から大いなる危険性を孕(はら)んでいます。またデータ(Data)が保存されたハードディスク(HD)等の機械が故障し、或いはCDやDVDメディア(媒体)が棄損されれば、貴重なデータ(Data)は一度に全て失われてしまいます。紙類が破けて一部が失われても、残された部分から記載された内容が推測可能なのとは大きな違いです。そして何より一番大事で忘れてはならないのは、そもそもPC機器類は電気が通電していなければ使用出来ない点です。皆様がPCをお使いの地域が災害に見舞われ、大規模な停電が起こった場合には、PC類は一瞬で使用不能に陥り、データ(Data)の閲覧さえ出来なくなるのです。やはり所詮機械は機械で、お客様の為に私共が効率的に仕事をする為の道具に過ぎないのです。


ですから電子データ(Data)とは、何らかの事務処理作業する為の素材であると割り切るのが肝要なのだと筆者は考えます。弊社では、何よりもお客様の為に業務を効率化し的確なご報告を差し上げる機能確保に必要な限り、書類や情報の電子化を進めます。勿論貴重なデータ(Data) の保存(Backup)体制も強化しています。


そして一方でお客様の紙に印刷された書類を弊社ではとても大事にしています。やはり紙類に記録された書類は長期間の保存に耐え得る最善の媒体(メディア)なのです。余談ですが、長年のお客様から数十年も前の書類に関し弊社にお問い合わせがありました。弊社で所定の場所を探すと果たして写しが出て参りました。お客様は書類の原本を紛失し不明だった記載事項の内容確認が出来たので、大変喜んで頂きました。


 弊社は常にお客様へご提供するサービスの利便性を第一に考え、技術に偏重せずにIT化を進めて参ります。今後ともご指導とご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。





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